お刺身とお造り
お品書き
料理店でまず目にするお品書き
和食の店なら必ずあるメニューに
「お刺身」or「お造り」
どちらかで書かれてますね
うちのお客さんでも
「お刺身ちょうだい」と言う方と
「お造りちょうだい」と言う方
どちらもいらっしゃいます
![](https://ourasengyoten.com/wp-content/uploads/2022/04/CF9358E2-6C13-44B8-AD20-0128736C0C82-1024x768.jpg)
正直あまり気にしたことなかったですが
どちらも同じ意味で使われてます
違いはないんだけど
どっちがどうなの?
違いを教えてといわれると
なんとなく刺身は大衆的な雰囲気で
サッと引いてでてくる粋なイメージ
お造りは「御」の字が付いてるからか
いい器により丁寧な仕事で
盛り付けられた高級なイメージかな
好きな方を使われたらいいと思います
げんかつぎ
今さらですが気になったので
ちょっと調べてみました
やはり日本はサムライの国ですね
魚の切り身と呼ばれていたものを
「切る」は縁起が悪いと「刺す」に変化し
「刺身」となったとか
武家社会の江戸らしい
逆に関西は商業の街
切るも刺すも忌み嫌い
「造る」と呼ぶようになったとか
江戸時代に花開いた文化は
こうしたことが多いです
例えば「うなぎ」
関東は背開きが多く
関西は腹開きが多い
![](https://ourasengyoten.com/wp-content/uploads/2022/04/67EF1C12-6FAA-4E48-8670-1B8062725059-768x1024.jpg)
武士に腹開きはタブーだったんでしょうね
とくに昔の人は
ゲンを担いだようで
すり鉢のことを「あたりばち」と言ったり
東京の「吉原」(よしはら)はその昔
「葦原」(あしはら)だったのを
「あし」は悪しを連想させることから
良しの「吉原」に変えたほど
今の時代はそうした
げんかつぎなことは言わなくなりましたが
こうした逸話を知ってれば
いい酒の肴にもなるでしょうね
ここまでいけば言いがかり
豊臣秀頼が奉納した釣鐘に
徳川家康が言いがかりをつけ
豊臣討伐の理由にした話があります
それは釣鐘に
「国家安康」「君臣豊楽」
ときざまれてたことが発端
家康の文字が切り離され
豊臣の文字がつながっている
これは徳川への反逆の意志ありと
言いがかりをつけました
![](https://ourasengyoten.com/wp-content/uploads/2022/04/5A8F6EDB-0E12-4761-98F5-4C538DB959CC.jpg)
ほんと言いがかりでしょうね、、
今の時代そんな恐ろしいことは
ないでしょうが
言いがかりを避けるために一つ
刺身を切るとき裏側から(皮目を表として)
「裏切りの意志あり」
なんてことにならないようにしてください
そういえば
刺身を「切る」じゃなく
刺身を「引く」とも言いますね
![](https://ourasengyoten.com/wp-content/uploads/2022/04/CF372A65-A6C8-4288-A4F3-D9AD832AD8FF-1024x658.jpg)
大浦鮮魚店
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