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お刺身とお造り

お品書き

料理店でまず目にするお品書き
和食の店なら必ずあるメニューに
「お刺身」or「お造り」

どちらかで書かれてますね

うちのお客さんでも
「お刺身ちょうだい」と言う方と
「お造りちょうだい」と言う方
どちらもいらっしゃいます

正直あまり気にしたことなかったですが

どちらも同じ意味で使われてます

違いはないんだけど
どっちがどうなの?
違いを教えてといわれると


なんとなく刺身は大衆的な雰囲気で
サッと引いてでてくる粋なイメージ

お造りは「御」の字が付いてるからか
いい器により丁寧な仕事で
盛り付けられた高級なイメージかな

好きな方を使われたらいいと思います

げんかつぎ

今さらですが気になったので
ちょっと調べてみました

やはり日本はサムライの国ですね
魚の切り身と呼ばれていたものを
「切る」は縁起が悪いと「刺す」に変化し
「刺身」となったとか

武家社会の江戸らしい

逆に関西は商業の街
切るも刺すも忌み嫌い
「造る」と呼ぶようになったとか


江戸時代に花開いた文化は
こうしたことが多いです

例えば「うなぎ」

関東は背開きが多く
関西は腹開きが多い

武士に腹開きはタブーだったんでしょうね

とくに昔の人は
ゲンを担いだようで

すり鉢のことを「あたりばち」と言ったり

東京の「吉原」(よしはら)はその昔
「葦原」(あしはら)だったのを
「あし」は悪しを連想させることから
良しの「吉原」に変えたほど

今の時代はそうした
げんかつぎなことは言わなくなりましたが
こうした逸話を知ってれば
いい酒の肴にもなるでしょうね

ここまでいけば言いがかり

豊臣秀頼が奉納した釣鐘に
徳川家康が言いがかりをつけ
豊臣討伐の理由にした話があります

それは釣鐘に
「国家安康」「君臣豊楽」
ときざまれてたことが発端

家康の文字が切り離され
豊臣の文字がつながっている

これは徳川への反逆の意志ありと
言いがかりをつけました

ほんと言いがかりでしょうね、、

今の時代そんな恐ろしいことは
ないでしょうが

言いがかりを避けるために一つ

刺身を切るとき裏側から(皮目を表として)
「裏切りの意志あり」
なんてことにならないようにしてください

そういえば
刺身を「切る」じゃなく
刺身を「引く」とも言いますね

大浦鮮魚店

瀬戸内の小さな港町安芸津町で
地物の食材を活かした料理を創造するお店
日々のお惣菜やお弁当から
特別な日の仕出し料理を
毎日手作りでお届けしています



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